値段と並んで同人誌制作で大いに悩まされるのが印刷部数です。もちろん電子書籍であればまったく気にする必要はないのですけれど、製本版で同人誌を作るとなると、予想できない外的要因と目に見えた制作費用に直結するだけに、こればかりは初回だけでなく常に悩みの絶えないところです。
率直に、部数はどれくらい刷るといいのか — 参考で言うにもこれはとても難しいところです。制作した同人誌がどれくらい売れるかは、同人誌即売会の規模にもよりますし、開催当日の天候、ブースの配置、そのときの技術のトレンド、執筆したテーマの技術者人口、表紙の見栄え、著者の知名度、などなどいろんなことに左右されてくるため一概には言えないところです。
出展を重ねるうちになんとなく自分の本がどれくらい売れそうかの雰囲気は感じられるようになってきますけれど、大きく外れることも常なので、こればかりは予算をしっかり決めて、あとは運を天にまかすみたいな気持ちで思い切って決めるしかない気がします。本当に人まちまちなので、誰かが「何部売れた」と言っているのを見聞きしたとしても「自分に当てはまることはない」くらいに思っておくと良いでしょう。
それと予算が潤沢にあったとしても、何も考えずに多くすれば良いとはいかないところも悩ましいところです。紙の本の質量は、部数が増えるほどに想像以上に大きく膨らんでいくため、出展当日のスペース的にも限界がありますし、ブースへの搬入やそこからの搬出はなかなか困難になります。そして売れ残れば、残った在庫を保管しておく場所が必要ですし、処分するにもなかなか大変です。そういったことを総合的にイメージして、印刷部数を決めていく必要があります。

