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原則と「メタ原則」の定義

変更履歴
2025/01/27
原則とメタ原則の定義を行なった

原則の定義

原則とは判断のスタート地点である
目的を実現するために組織として定める思考・行動の判断基準

原則を定義するに至った背景

ゆめみでは、 👨‍🎓プリンシプル(基本原則):自律・自学・自責 で定めるように、自律が重要な思考・行動の判断基準の一つとなっています
一方で、自律という基本原則に沿って思考・判断することによって、 🦡限定合理性から発生する不合理を解消する概念「あほ」と対立現象「バカ」 にあるように、あほの認知プロセスにならずに、結果として最適ではない行動をとってしまうことがあります
また、認知的不協和の原理に従って、人間の脳は不快を回避するため、不合理な判断をすることがあるため、そうならないような判断プロセスが必要
また、今後、基本原則以外にも「原則」を定める場合には、状況に従って、どの原則を採用すべきかという課題が生まれる可能性であったり、すでに 🐆会議標準/Slack標準/職務基準など全社標準 で定める標準化ドキュメントについては、自律という判断のもとに解釈されて、実行の徹底がされない状況が広まり、社会的手抜き(リンゲルマン効果)が起きてもいます
加えて、現状維持バイアスが働くことで、変化を避けて現状を維持する心理傾向があり、正しい判断ができない可能性も常にあります
そこで、原則に従って思考・判断するための原則、つまり「原則の原則(メタ原則)」を定めて、原則に従って判断するときに、その判断が適切かどうかを判断ができるようにします
つまり、例えば自律という基本原則を判断基準としてメンバーが採用する時も、自律に従って判断するその判断結果が適切かどうかを判断する基準を定めることが必要になってきました
そこで、以下のようにメタ原則の定義を行います

メタ原則の定義

最上位の目的を実現するために組織として定められた原則です。(メタ原則以外の)各原則に従って思考・判断するための判断基準

「メタ原則」がもつ性質

目的との紐づき
メタ原則は、常に「顧客及びお客様に価値を提供する」という企業活動の最上位の目的の一つと強く紐づいています。
組織としての意思決定
メタ原則は、個人ではなく、組織によって定められるものであり、かつ上位の目標と整合性が取れたものです。これにより、メンバーが自分勝手に判断するのではなく、組織として統一された方向性で業務を遂行できます。
メタ原則では、以下のように自律だけではなく「あほ」の認知プロセスが組み込まれています
個人レベルでの適用可能性の判断:与えられた業務において、各原則が適用可能か、各個人が判断します。メタ原則においては、個人が自律で適用可能かを判断することをプロセスの初期の段階で定義されています
適用不可時の妥当性検証:自律の結果、各原則の適用が適用不可と判断した場合でも、その判断が、限定された情報によって判断されたものでなく、組織の上位目標から照らしても、他部署視点から見ても、妥当な理由があるかなどを検証します。
組織レベルの視点を踏まえた上での再判断:個人で出した結論に対して、組織レベルの視点(オーナー、顧客など)をいれて、再確認するプロセスです。個人では気づかなかった点から判断がくつがえることもあります
代替手段の検討: 各原則が適用できない、または適用すべきではないと組織的に判断された場合、代替手段を検討します。その場合、その目標の達成のために、各原則以外のルール、プロセス、ノウハウを用いることになります。
最適化の可能性: 各原則が最善の手段ではない場合、代替手段と組み合わせることで、目標達成に向けて最適化を図ることもあります。
以下のフローチャートでは、各原則に従って思考・行動するときの判断が正しいかどうかを判断するための思考・行動プロセスが細かく定められています
細かく分かれているため馴染みがない人には抵抗感があると思います
一方で「AIフレンドリーな組織」にとっては、生成AIにとって解釈可能性が高い記述が重要なので、敢えてmermaid 記法細かなフローを記載しています

メタ原則のフローチャート

START
「顧客及びお客様に価値を提供する」目的に沿った
現在の目標を確認

原則を考慮したか?

再度、原則を確認
(スキップ不可)

原則例外が適用されるか?

原則適用を
強く希望するか?

原則が適用可能?
(個人での判断(自律))

代替原則または
原則に基づかない手段を検討

原則適用で
目標達成可能?
(個人での判断(自律))

適用不可判断の妥当性検証
1. 情報の網羅性確認
2. 上位目標/他部署視点の確認
3. 適用回避の理由の明確化と妥当性検証

本当に適用不可か?
(あほの認知プロセスで再判断)

代替原則/手段
見つかる?

代替原則/手段を適用

目的達成の根本的な再検討
1. 目標自体の適切性確認
2. 顧客及びお客様理解の再確認
3. リソース・制約条件の再確認

顧客及びお客様のニーズや
期待を再確認

目標は適切か?
目的に合致しているか?

目標の達成には
リソース・制約条件を
変更すべきか?

リソース追加または
制約条件の緩和を検討

目標再設定

目標達成可能?

プロジェクトオーナー判断
代替手段の組み合わせ
必要?

原則と代替手段を
組み合わせて最適化

成果
(目標の達成)
→ 目的達成に寄与

考慮していない

原則確認完了

考慮した

YES

YES

NO

NO

YES

NO

YES

NO

YES

NO

YES

YES

NO

NO

YES

YES

NO

NO

YES

NO

補足

メタ原則については定めるものの、あほの認知プロセスの難しさや、実際には最終的に個人の自律に依存する状況も多いため必ずしもフローチャートのように判断が行われないこともあります。
そういったメタ原則が機能しない場合のために、プロリク・承認プロセスの必要性があります
また、基本原則以外にも今後「原則」を追加する必要性があるとすれば、ルールまで強い制約を持たせる必要はないが、標準だと浸透されにくい方針の場合があり得ます
多くの企業は、ゆめみのように、ルール、ガイドライン、標準など細分化したり、助言プロセスを採用することはなく、比較的、ルール、原則や承認プロセスでガバナンスを効かせる形を取ります
その際のネガティブリスクとしては、多くの原則を多用し過ぎることで原則が浸透しない、あるいは原則を徹底し過ぎることで、原則を守ることが目的になり物事を鵜呑みにする硬直化した思考プロセスに偏ることがあり得ます
ゆめみでは、原則は多用し過ぎず、メタ原則を浸透させながら、思考停止にならないようにします
原則はルールではないため、守らなかった場合にイエローカードの適用などがあるわけではありません
原則は標準ではないため、プロジェクト、ギルド、個人毎にプロリクで上書きはできないです
メタ原則や各種原則を規定するチームは No access となります

現状の(メタ原則以外の)各原則一覧

現状の各原則は3つとなります。今後増える可能性はありますが、多く増える予定はないです。

参考

ティムブラウン:原則とはスタート地点であり、そこから始めて端のない永遠へ行き着くことができます